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太田総理へ

 久しぶりにテレビを見ていたら、「太田総理」とかいうのをやっていた。公約(マニフェスト)を掲げて議論する。まあいえば、太田氏の言葉の多彩さをアピールするのが売りの番組だ。「朝ナマ」もそうだが、テレビカメラの前では矢継ぎ早に自分の意見を言う方が勝つ。相手に意見を言わせない。それは議論ではなく意見表明である。「熱血教師を撲滅すべし」というようなマニフェストでは、太田は「熱血教師は暑苦しい」「一つの価値観を押しつけるな」「俺は学校から学ぶものは何もなかった。教師は授業だけでいい。」などと言っていたが、自分の小さな経験の中に世の中のすべてを押し込めようとする暴論だ。自分があれだけ熱血して自分の意見を主張している姿と明らかに矛盾している。「漫才士は他人の価値観を変えられる仕事だ。政治家なんかより上だ」なんていっているが、すべての人の価値観を変えることなどできはしまい。教師も同じだ。自分が生徒の人生に価値あるかかわりをどれだけできるか日々勝負しているが、彼の出会った教師は、残念ながら失敗したということだろう。しかしながら、そのことが即「熱血教師はいらぬ」ということにはならない。(熱血教師の定義って何だろう?)

 その上でしかし、「太田総理」の発言には傾聴するものがあった。というのは、今日地理の授業で「朝鮮半島」を範囲としたのだ。その際私は、「韓国併合条約」についてこういった。「国際法上問題はない、という人もいるけれども、日本の強制だったのではないのか。手続きと実際とどちらをとるのかという問題だ。同じ事が日本国憲法にも言える。アメリカから押しつけられた、という現実?とクリアーしている手続きとの問題だ。手続き重視なら、韓国併合と日本国憲法をどちらも認めるべきだ。」と。その上で、「私が本当に大切だと思うのは国民が歓迎したのかどうかの現実だ。」と述べた。「太田総理」はそれを見事に言った。「日本国憲法はアメリカの押しつけだっていうけど、当時の日本人は喜んで向かえたっていう面もあるんだよ。」その通りである。

 最近の日本の言論には原点がない。首尾一貫性がない言論が多すぎる。自分の持っていきたい方向に持っていくために、そのつど便利な情報だけを引いてくる。この文章ももちろん私にとって便利な部分だけを持ってきているわけで、そのそしりを逃れられないが、視点を人間に持つことだけは一貫しているつもりである。

 「太田総理」!いいもんもってるやんけ!その力の使い方をしっかり考えや!

 教師としてのアドバイスである。

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