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いわゆる「派遣切り」について

「派遣切り」で無職で年を超した人が多かったという。その方達の代表に徳光さんがインタビューしていた。

労働者「住所がないとやとってもらえない」

徳光「雇用促進住宅などを利用すれば」

労働者「遠くて就職活動に不便」

徳光「ハローワークにはいっぱい仕事がある」

労働者「資格がなくてやとってもらえるのはごくわずか。今回切られたので同じような仕事は恐怖心があっていや。」

その他のやりとりがあり、基本的には同情的な部分もあった徳光も最後には

徳光「そんな言い訳ばかりの人生でいいの?」

私は自分が家族を養っていかなければならない立場だ。もし今の仕事を首になったら何でもする。そしてすべて人生の肥やしにしてやる。その覚悟だけは持って生きているつもりだ。だからこの甘えた話を聞いて少々腹立たしかった。なぜ正社員にならなかったのか。なぜ資格をとらなかったのか。なぜ貯金をしてこなかったのか。私には、暴力的な親から逃げるように田舎から出てきて、派遣で働きながら、今回は生かせていないものの幾ばくかの資格をとり、貯金をし、雇用促進住宅に入って、派遣切りの後はバイトで必死にしのいでいる友人もいる。この友人には夢がある。その実現を今も忘れずに勉強もしている。すごいやつだ、なんとか力になりたいと思う。そういう人で、本当に努力の末に派遣村に行かざるを得なかった人もいるのだろう。しかしそうでない人もどうやら間違いなくいる。坂本政務次官の「本当にまじめに働こうとしている人達が集まって来ているのか」という発言は本当なのではないのか?そんな疑問も高まった。いや、この感覚は実は以前から持っていた。なぜ派遣に甘んじている人の中に、正社員になろうとしない人がいるのか。ずっと疑問だったのである。「束縛されるのがいやだ」そういうセリフを何回聞いたことか。今回の景気悪化を理由に仕事につかず親のすねを甘んじてかじっている人たちもいる。「自分勝手」「勝手気まま」を「自由」とはき違えている奴らだ。

派遣労働を禁止せよ、という人がいる。バカじゃなかろうか。今派遣で働いている人を首にせよというのだろうか。派遣労働を禁止したら正社員で雇われるというのだろうか。安い労働力を求めている企業は、海外にそれを求め、日本人の仕事はますますなくなるのではないか。日本の企業が日本を支える気概を失いつつあるという現実をイヤというほど見せつけられながら、どうしてそういう危機感が働かないのだろうか。派遣労働が認められた背景には、安い国内労働力を求める企業と、手取りは安いが気楽で無責任な立場で働きたい労働者、双方のニーズがあったことをみんな忘れて、すべての責任を国になすりつけている。派遣労働者の責任にするような報道ははやりではないのである。今は国の責任にするのが格好いいのである。かくして、自分の責任を自覚できず精神的に成長できない国民が増加する。自分がダメなのは全部国の責任。そんな理屈が通ってしまう世の中になっている。

基本は「自助」。それを周囲が「共助」で支える。さらに国や地方公共団体が「公助」で支える。それが自由主義社会の常識だと私は思っている。しかし、自分で立とうとしない国民と、社会貢献を忘れてもうけしか考えない企業がこの国には蔓延してしまっている。そんな状況の中でどんな「公助」が考えられるというのか。

そうした風潮を不定見なマスコミが煽る。私たちには責任はないという不勉強なコメンテーターが無責任な発言を繰り返す。

この国は末期症状だ。私はまた落ち込むのである。

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