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小澤一郎の勘違い

今日の報道によると、小澤一郎が菅政権が誕生してから選挙で連戦連敗であることを批判したという。

どうもこの人は、都合の悪いことは全部他人のせいだと思う習性があるらしい。

なぜ、民主党が連戦連敗しているのか。

第一に、小澤と鳩山の献金疑惑が解決していないからである。

特に小澤は、

①陸山会の金で小澤一郎名義の土地を買っておきながら「政治団体名義では土地は買えないからしかたがなかった」と開き直り、

②西松建設から政治団体経由で政治献金を受けながら「企業からとは知らなかった。秘書の責任。政治団体からの献金なら違法性はないはず」と逃げ、

③旧新生党時代に新生党が集めた政治献金を、民主党の候補に配って、「何が悪い。違法なことはしていない」と言う。

法の網の目をくぐってその法の精神を台無しにしておきながら「違法ではない。何が悪い」と開き直っているのだ。こうした態度は国民が最も嫌う態度であることが全然分かっていない。

鳩山には「だまれ!お前には何も言う資格はない!」とだけ言っておこう。

第二に、マニフェストに書かれていることが、何の実質的な検討も為されずに掲載された「空手形」であったことが国民の目に明らかになったからである。

このことはこれまでも述べてきたつもりである。財源の裏付けのない「マニフェスト」などマニフェストではない。あんなものを信じた国民も悪い。「ガソリン値下げ隊」なんかギャグみたいだ。結局暫定税率はなくならないどころか恒久税となって維持され、来年はさらに上がるらしい。一事が万事である。鳴り物入りの事業仕分けも自公政権時代に行なわれたほどの成果をあげていない。

「一度やらせてみればいい」という無責任な火遊が、未曾有の国難の時期に行なわれたということが日本の不幸である。政治は遊びではない。今回のことで国民も本当に学ばなければならない。

このマニフェストの原型はいつできたのだろうか。小澤が代表・幹事長の時代である。小澤にしてみれば「自分の時代に作ったマニフェストが実行されていない」という不満になるのだろうが、しょせんできっこない事を言っている以上、彼にも責任がある。しかし、彼は全くそれを感じていないようだ。

第三に、閣僚級の口の軽さである。こういうバカは自民党にもいっぱいいた。いらぬ事をペラペラしゃべる。それを民主党は野党時代に責めてきたはずである。ついにはマスコミが大したことのない発言まで問題視するようになる。この連鎖にすでに民主党ははまっている。政権末期の様相である。

第四に、政権運営のまずさである。野党時代に官僚を「悪」と決めつけてきた経緯から、官僚を全く使いこなせていない。これは野党時代に取った戦略が今になって跳ね返ってきたといっていいだろう。やはり小澤の責任である。大臣というのは「国民の代表」が「官僚のトップ」になるのだから、「国民の代表」として官僚の不正を見逃さず「官僚のトップ」として部下を動かさなくてはならない。「信賞必罰」が必要なのに、官僚を無視したり責めるばかりなので、「どうぞかってにやって下さい」という雰囲気が充満しているらしい。

また、「ねじれ」になった国会運営では野党との話し合いができない。その邪魔になっている一つはやはり小澤問題である。これが前に進まないから政策論議に入れない。入り口からつまずいているのである。これは民主党が自公政権を追い込むために使った手段である。参議院で過半数を握られた野党からは「問責決議」を連発された。これも民主党が使った手段である。

野党時代に党利党略でやったことが自分に全部返ってきているのである。やはり小澤にも責任があると私は思う。

党執行部を責める小澤の姿からは、自分には責任がないと思っていることが伺われる。早晩、かつて新進党を解党したように新党を結成して民主党を解党すると私は見る。新進党の解党も彼の政治手法に対する周囲の不信感に耐えきれなくなって、自分を支持する者だけを集めて自由党を結成したことで決定的となった。今回も同じであろう。

小澤は「豪腕」だと言われているが、私はむしろ「傲慢」だと思う。彼の言動には自分の責任だという間隔が鈍い。

恐らく自分自身を勘違いしているのだろう。

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