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参議院選挙2013

参議院選挙が公示された。自民圧勝の情勢が伝えられている。
公立の教師という仕事はこういう時つまらないものだなと、いつも思う。というのも選挙活動に参加することはできないからだ。今回はネット選挙活動が解禁になった初めての国政選挙だが、やはり公務員はそれもゆるされないのかな、と思うと、facebookに書き込まれた政治向きの書き込みに「いいね」するのも若干の躊躇があったりする。

選挙で投票先を選ぶのには、政党の政策で選ぶのとその人の人柄で選ぶのとがある(もっともかなり多くの方が『風』お雰囲気で選んでいるようだが)。選ぶ動機はどちらでもいいが、私が気にしているのは「ネットで得られる情報は圧倒的に今の情報ではないのか」ということである。政党のホームページや候補のホームページには、確かに今の主張が書かれている。しかし、過去にさかのぼってその政党と候補の主張や言動を知らなければ、その政党や候補がどのような体質を持っているのか、は分からない。

日本共産党がその昔、資本主義国の政府が福祉を政治に取りいれるのはおかしい、それは社会主義・共産主義国家になってからするべきだ、と主張していた過去があることは意外と知られていない。生活の党やみどりの風の主張が、以前民主党が主張し実現できなかったことがベースになっていることに、どれだけの人が気がついているだろうか。昔主張していたことと真逆なことを主張している候補もままいる。

日本人は歴史健忘症だと言われている。かつては汚職をしたやつでも「禊」の期間をすぎれば当選したものである。この国の国民はそういうことに実に甘いのである。

人間だから考え方が変わることは当然ある。しかし時流に乗って政党を渡り歩き、そのたびに主義主張がコロコロ変わる人だけは、絶対に当選させてはならない、と私は強く言いたい。でもそれが見極めにくいネット環境になってはいないか。

facebookやline、twitterなどは、横の広がりには強いが、縦(時間軸)の広がりにはどうも弱いようだ。友達から「今」の情報は洪水のように流れてくるが、それだけで判断するのは危険である。地道に、市井に分け入り、岩を砕くような思いで政策を主張し、実現してきた人を見つけるのが困難で、派手な聞き心地のよい主張が受け入れられる。変節漢を見つけるのも難しい。落選運動も可能だというネット選挙運動である。せっかく誰でも情報を発信できるのだから、そういう確実な情報を発信する人が多くなることが、必要であろう。

残念ながら教師の身ではできないのが悔しい限りである。

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コメント

「日本共産党がその昔、資本主義国の政府が福祉を政治に取りいれるのはおかしい、それは社会主義・共産主義国家になってからするべきだ、と主張していた」さもありなん。
日本共産党は中国共産党を師匠としていた訳だから。

投稿: うなぎ | 2013年7月 6日 (土) 19時41分

今回のエントリには合点がいきません。

>過去にさかのぼってその政党と候補の主張や言動を知らなければ、その政党や候補がどのような体質を持っているのか、

アーカイブされたデータを簡単に引き出せるのはnetの最も得意とする分野です。
昔この人がどの政党にいてその政党がどういう主張をしていたか。なんて調べればすぐわかるじゃないですか。

それにネット選挙だからとかは関係なく今現在に発信されている政策やデータが大量に流れてくるのはごく当たり前なんじゃないですか?
そのうえで過去の発言や行動と照らし合わせその候補者の言っている内容が信用に値するかどうかを調べるのは有権者のリテラシーの問題でしょう。
今でこそアーカイブされている情報量が少ないために苦労するかもしれませんが今後そのようなデータが蓄積されていけばyossyさんの危惧されているような以前の主張からの変節はあっという間に衆人の注目にさらされてしまい信用を失うことになるでしょう。

むしろ私はそっちのほうが心配です。

というのもyossyさんも指摘されているように考え方が変わることもあれば以前の主張が時代に合わなくなることもある。
そういったときに以前の発言との変化を吊し上げて糾弾する暇人がきっと出てくるでしょう。

私はその時々で言うことが変わってもいいと思ってる。これだけ時代の変化が激しくなってきた世の中で4年前正しかったことが今現在でも正しいとは思わない。
なので昨日言ったことと今日いうことが仮に違っていたとしてもそこに理があれば支持する。
その道理の説明なく言うことが変わるようなら支持しない。

ただこの世の中にはそういった理由など関係なしに「うそつき」というレッテルを貼りたがる本質を理解しないバカたれどもがうじゃうじゃいる。

>残念ながら教師の身ではできないのが悔しい限りである。

だからyossyさんには常に疑問を持ち情報リテラシーを高め、自分の価値基準で物事を考えるという教育を目指して、そういう側面からの政治参加をして頂きたいなぁと思うわけです。はい。

投稿: PublicComment | 2013年7月 7日 (日) 14時55分

PublicCommentさん、コメントありがとうございます。

個人のホームページやwikiprdiaなどはPublicCommentさんがおっしゃるとおり
>アーカイブされたデータを簡単に引き出せる
状態となっていることはネット選挙の解禁前と変わりません。これらの情報に接するには自ら積極的にアクセスしなければなりません。
しかし私が話しの対象にしているのは、一般国民に可能な「facebookやline、twitter」による情報拡散のことです。ここで流される政党・候補からの情報は圧倒的に「今」の情報ではないかということです。
>私はその時々で言うことが変わってもいいと思ってる。これだけ時代の変化が激しくなってきた世の中で4年前正しかったことが今現在でも正しいとは思わない。
>なので昨日言ったことと今日いうことが仮に違っていたとしてもそこに理があれば支持する。
>その道理の説明なく言うことが変わるようなら支持しない。
全面的に賛成です。これも私が対象にしているのは、今受ける場所にいれば政治家家業が続けられるとばかりに、選挙のたびに風に吹かれるように政党を渡り歩いている連中や、政党の看板を架け替えれば今までのことが免罪される、と言わんばかりに離合集散を繰り返す連中のことです。時代の変化によって主張が変わることは当然あることで、なぜ変化したのかが明らかになっていれば、私は問題視する必要はないと思います。合従連衡も必要なときもあると当然思っています。もっとも私が問題にている変節漢・変節女たちも、なにかしらもっともらしい理由はつけるものですが。その人物が変節漢なのかどうかを見極める為には、積極的な情報へのアクセスと情報リテラシーの能力が必要なこともPubliccommentさんと同じ意見です。
「facebookやline、twitter」などが情報の拡散のみに終わらず、議論の場になればいいのですが、どうもそんなふうになるような気が私はしないのです。
もっとも私が時代についていけていないだけかも知れませんが。

投稿: yossy | 2013年7月13日 (土) 18時02分

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