前回、「朝鮮学校の生徒をいじめるバカ」という文章を書いたら、はじめてのコメントを頂戴した。自分の文章が他人に見られているという緊張感を持つことができ、ありがたかった。
その中で、「日本人の高校生が修学旅行で行った韓国で元従軍慰安婦に土下座させられてます」と、そんなことを教えていただいた。私はそんなことは聞いたことがないので「何かの間違いでは?」と問い返したところ、以下のアドレスを教えていただいて、「これを見て日本人としてどう思われますか?」と問われたのである。http://www.geocities.jp/savejapan2000/korea/k373.html
そのときの私のブログ本文と趣旨が変わるので、今回、項を改めて私の思うところを申し上げたいと思う。
○産経新聞(韓国日報)の記事
まず「私がマスコミを批判する理由」にも書いたように、私は情報を鵜呑みにしないようにしている。そこでこの記事にも検討を加えてみた。
ネット上で調べてみたら、あるわあるわ。いっぱいだ。今まで知らなかったことが不思議なくらい。しかし元ネタとなっているものはそう多くはない。まずは産経新聞から。
韓国紙報道 ソウル記念公園に生徒200人 【ソウル5日=黒田勝弘】
「卒業式の「日の丸・君が代」問題を苦に校長が自殺した広島県立世羅高校が毎年、生徒を修学旅行で韓国に送り、ソウル市内にある独立運動記念公園で謝罪文を朗読するなど“謝罪行事”をしていたことが明らかになった。五日付の韓国日報が社会面トップ記事で伝えたもので、記事には、生徒たちが市民の前でひざを折り、頭を垂れている写真が添えられ、案内を担当した年配の韓国人通訳の「生徒たちのまじめな表情に感動した」という感想も紹介されている。
韓国日報は「“キミガヨ”で悩みの校長の教え子たち」「5年前からタップコル公園で“謝罪の参拝”」という見出しで、昨年十月十六日の様子を詳しく報じている。
それによると、「世羅高校の男女生徒約二百人は昨年十月十六日午後四時、タップコル公園の三・一(独立)運動記念塔前でひざを折って座り、日帝侵略と植民地蛮行を謝罪する文章を朗読した。一部生徒はハングル(韓国の固有文字)を学び、謝罪とともに両国の和解を訴えるプラカードを日本で作って持ってきた」という。さらに「公園での謝罪儀礼は犠牲者に対する黙とうと班長のあいさつ、謝罪文朗読、日本から持ってきた平和を望む折りづる献呈、公園内の史跡訪問などとなっていた」としている。
タップコル公園はソウルの中心街にあり、これまではパゴダ公園といわれた。日本統治時代初期の一九一九(大正八)年三月一日、大規模な抗日独立運動のスタートになったところで、記念塔などの施設があり、市民の憩いの場になっている。
世羅高校修学旅行団を案内した劉載晃氏(七九)は記事の中で「これまで五年間、“謝罪修学旅行”を許可してきた校長先生が、日帝軍国主義の象徴である日章旗掲揚や君が代斉唱に反対する教師たちと教育委員会の間で悩んだ末に自殺を選んだのだろう」と語っている。
また「謝罪修学旅行を送り出してきた石川(敏浩)校長は、教育委員会の指示を拒否することも、自身の良心に反する行動も難しいという葛藤(かっとう)を味わったことだろう」という記者の見方が書かれている。
近年、日本の高校生の韓国への修学旅行は増え、年間数万人にのぼる。旅行先は古都の慶州などの史跡のほか、独立記念館など歴史がらみのところが多い
(産経新聞)1999年(平成11年)3月6日
この産経の記事には、従軍慰安婦云々はいっさい書かれていない。写真を見ても、50年以上昔に被害に遭われたというからにはかなりご高齢のはずの元慰安婦とおぼしき人は写っていない。どちらかと言えば男性が目立っているくらいだ。また、「ひざを折り、頭を垂れている」とあるが土下座という表現はない。写真も座ってはいるが土下座には見えない。資料とおぼしき紙を見ている生徒、後ろを向いている生徒もいる。つまりこの記事はあくまで「独立運動記念公園で謝罪文を朗読するなど“謝罪行事”をしていた」ということを報じようとしたもので、元従軍慰安婦に土下座したことを報道したものではないのである。しかし、この写真が一人歩きし、広島県の世羅高校の生徒が「元従軍慰安婦の前で土下座させられた写真」として巷間に流布しているのだ。人によっては「どう見ても土下座している」とまでいうのだ。なぜそうなってしまったのだろうか。
○2chの投稿-これは世羅高校ではない!
さらに調べると、ある女子生徒の投稿が存在するという。「体育館で元従軍慰安婦の方の体験を聞いたあと、司会が「土下座して謝ろう」といったので何人かで抵抗したら教師から怒鳴られた。結局土下座はしなかったが謝罪はした」とのこと。「2ch」で2004年(平成16年)2月20日未明の書き込みらしい。
この書き込み、なぜか繰り返しネット上に登場する。2006年9月にもあたかも初出のように複数のサイトに登場した。だが、本当の初出は先にも書いたように2004年2月20日、2chである。http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/korea/1068277882/格納情報を見る方法が分かる人は見て下さい。
ところで世羅高校の修学旅行は、学校のホームページの「PTA新聞」と「学校新聞」から分かる。2004年2月は2003年度で世羅高校の修学旅行は東京である(ちなみに2004年度は台湾)。さらに言えば、先の産経記事の写真は屋外だがこのメールの舞台は「体育館のようなところ」である。つまりこのメールは世羅高校でのことではないのだ。しかし、ネット上のいたるところで1998年10月の世羅高校のこととして流布してしまっているのだ。
○なぜか2つがくっついて
そうつまり、以上の2つがくっついて一つの話になったらしいのである。
◎このサイトが、一番忠実に2chのメールを再現しています。2chの格納情報を見られない人はこちらをどうぞ。
http://chosonnews.txt-nifty.com/han/2004/09/post_17.html (2004年9月30日の文章)
◎この人はメールの記事を紹介。なのになぜか末尾に産経記事の写真を貼付。
http://bbs2.mbsp.jp/ch.php?ID=cyosenfuck&c_num=366314 (日付不明)
◎この人なんか完全に勘違いして一つの話にしている。
http://www.ztv.ne.jp/web/ms-kudoh/Angles_2005(2)/angles_131(School%20travel%20in%20Korea).html (2005年7月30日の文章)
◎この人なんか、韓国日報記事を自分が読んだことにして、本文にない「土下座」を意図的に挿入。いいかげんだね。
http://plaza.rakuten.co.jp/nwaiwgp/diary/200501300000/ 2005年1月30日の文章)
これ以外が元になって「世羅高校の生徒が元従軍慰安婦の前で土下座をさせられた」という話はでてこない。そこでまず一つの結論。「世羅高校の生徒は元従軍慰安婦の前で土下座をさせられていない。」少なくともネットではそのような事実は確認できない。
○世羅高校生の声
ついでにこれも参照。当時の世羅高校生の生の声が入っています。掲示板をどこまで信用するかは別問題としてありますが。(31と39と48は当時の生徒と名乗っています。)
http://chugoku.machi.to/bbs/read.pl?BBS=cyugoku&KEY=1112959576
リンク切れを恐れて、以下に引用しておきます。
○31の引用。
>わしらちょうどその有名な「土下座旅行の生徒」だったんじゃ。
>土下座だっつって騒いだのはおまえらアホの2ちゃんねらーと新聞だけじゃ、あほ。
>「たちっぱなしだと話長いししんどいからとりあえず着席してください」ってだけじゃ
(中略)
>死んだ校長はたまに話したけどやさしかったしええひとだったで。
>韓国やらなんやらゆうておまえら騒ぎすぎなんじゃ どうでもええ
(後略)
○39の引用
>話は戻るが漏れは韓国ツアー第一号生徒だったが土下座した覚えはないぞ
ここで話を終わってもいいのだが、いちおう2つのニュースソースを別々に検討してみよう。
○ネット上の産経新聞記事の検証
まずは前半の、産経新聞が「韓国日報」から産経が抜粋したといわれる記事である。韓国を代表する三大新聞社は、朝鮮日報・中央日報・東亜日報。韓国日報はThe Korea Timesで、韓国を訪れる英語話者向けに発行されているものらしい。日本語版はない。この記事は時々「朝鮮日報」として引用されるが、それは明らかに間違いである。最初に断っておきたい。
さて次に、この記事には明らかな虚偽が含まれている。それは「これまで五年間、“謝罪修学旅行”を許可してきた校長先生が、日帝軍国主義の象徴である日章旗掲揚や君が代斉唱に反対する教師たちと教育委員会の間で悩んだ末に自殺を選んだのだろう」との"韓国人のコメント"である。なぜならこの石川敏浩校長はその年の4月に赴任しているのである。黒田記者と産経新聞は「韓国日報」からの転載であるとしても間違いは正すべきだし、正すことができたはずである。このことだけで、この記事の信用性がグッと下がる。
次に、この写真をもう一度よく見てみよう。資料らしきものを見ている生徒がいる。歓迎の横断幕?らしきものも見える。生徒と同じ色の制服らしきものを着た人が3人立っている。生徒の代表だろうか?生徒の代表が何か文章を読み上げている場面だとすれば、その点産経記事と話は合う。しかし、この「生徒」は生徒の側を向いている。謝罪文の読み上げなら前にいる韓国の方々の方を向いて行うべきである。ということは写真は「生徒代表が何か生徒向けの文章を読み上げている場面」ということになろうか。また、先にも書いたように、「ひざを折り、頭を垂れている」と本文にあるが、いわゆる「体育座り」やその場での「蹲踞」や、若者のよくするしゃがみ方でも「ひざを折」った座り方である。資料を見れば頭は下がる。左側に写っている男性が後ろ手で胸をはり、その前の生徒が資料を見るために頭を下げているから、先入観を持って見れば「土下座して謝罪した」という場面に見える人には見えるのだろう。そもそもわざわざ「ひざを折り」という不自然な表現を採用した意図を私は疑う。「ひざを折り」と表現することで「土下座したのでは」と読者がかってに勘違いする、そういう効果を狙ったのではないかと勘ぐりたくもなる。
この記事が校長の自殺直後の3月5日に書かれたことも気になる。この修学旅行は約5ヶ月前の10月である。こんな微妙なタイミングでそんな約半年も前の出来事を取り上げたのである。なにか意図があったと考えないほうがおかしい。詳細は分からないが、少なくともこの記事は、石川校長を謝罪修学旅行を許可してきた韓国寄りの人物とし、韓国側からは「惜しい人を亡くしました」、日本の一部の人からは「生徒に土下座させるような校長の自殺に同情する必要はない」、というようなことを感じさせる効果を持っている。
ルポライターの鎌田慧氏は、『家族が自殺に追い込まれるとき』のなかで、自殺までの経緯(教職員とは「君が代」未実施で了解済みだったが、教育委員会のプレッシャーと周辺校の状況がそれを許さなかったという苦悩の経緯)にふれ、この修学旅行を石川校長が自ら引率していたことに言及した上で、「石川校長が『日の丸・君が代』にたいして、強い抵抗感をもっていたのは容易に想像できる。」とし、さらにこの記事とこの記事を踏襲した「週刊文春」(三月十八日号)の記事を「死者に鞭うつ記事」であるとしている。
ところがこの記事は中途半端に引用され、石川校長が現場の教員と対立したから自殺したとかってに思いこみ、世羅高校の教員を批判するのに使われる事がむしろ多い。それこそ石川校長をバカにした話なのである。
○実はこの産経記事には続きがあるのです。
以上がネット上の記事の検証だが、実は実際の産経記事には続きがある。
「韓国への修学旅行を引率した世羅高校の複数の教員は『韓国でどう報道されているかは分からないが、宣言文を読み上げる前に生徒たちが座った形で集会を開催。座ったままで黙とうして、頭を下げた生徒もいたと思う』と話している。
広島県教委や世羅高校によると、修学旅行は昨年十月十五日から三泊四日の日程で、自殺した石川敏浩校長を団長に、二年生約二百人と、引率の教員十三人が参加した。
韓国旅行は、それまでの北海道スキー旅行から、平和学習を目的に実施しており四回目だったという。
「宣言文」は生徒たちが考えたもので『むかし、不幸な歴史があったけれども、これからは仲良くやっていきたい』との内容だったという。」
さらに同じ日の読売新聞にも報じられている。
「昨年の修学旅行を担当した世羅高校の教諭は「平和学習の一環であり、謝罪旅行ではない。三・一独立運動記念碑前では、座っただけで、ひざまずいてはいない。韓国の新聞で謝罪文としているのは宣言文で、生徒が考えた。垂れ幕には『平和をつくろう、私たちの手で』と書いてあり、謝罪の言葉はない」と話している。」
そう。教員の言葉を信じれば、土下座どころか謝罪行事ですらないのである!謝罪行事でなければ土下座などするわけがない。「韓国日報」はなぜかってに「謝罪文」「謝罪行事」としたのだろうか。まったく迷惑な話である。
○あえてゆずって言う
だいたい、あえてそういう事実(世羅高校がソウルの独立運動記念公園で行っていた行事が謝罪文を朗読するなどの“謝罪行事”であったという事実)があったということにしても、韓国側が謝罪を要求し無理矢理させたものではなく、学校側が自発的に行ってきたものだということだ。なぜこの記事を引用して「韓国人が謝罪させた。けしからん」という人がいるのか全く理解できない。その点確認。
あらゆる理由で、この件で韓国のあり方を批判するのはどう考えてもお門違いなのである。
ちなみにこの記事を間違いであるとした上で、「土下座させたというのは韓国側の捏造」として結局韓国を批判するのに用いる人もいるようである。本文に「土下座」という表現がないにも関わらずこんなことをいうのは、よっぽど韓国がお嫌いなのでしょう。もし言えるとしたら「なぜかってに”謝罪行事”と表現したのか」ということくらいであろう。それも韓国ではなく韓国日報を批判すべきである。
○直接関係ありませんが、ついでに。
ついでに、ネット上でよく言われる話について。
「世羅高校の教師は誰一人石川校長の葬式に行かなかった。けしからん!」というやつ。
事の発端は、広島県選出の代議士・亀井郁夫が行った次の質問です。
◆自殺校長宅での焼香 世羅高の教員はゼロ
国旗国歌、異常な現場を“告発” 自民・亀井氏
「いまだに(自殺した)石川校長が職場をともにした(広島県立)世羅高校の先生が、線香を一本もあげていない」-。二日に行われた参院国旗国歌特別委員会における質疑で、広島県議時代から県教育界の正常化に取り組んできた亀井郁夫氏(自民)が、卒業式での国歌斉唱などの取り扱いを苦に今年二月に自殺した石川敏浩校長の自殺で浮き彫りになった広島の教育現場の異常さを“告発”した。
これまで三回焼香に石川校長の自宅を訪れたという亀井氏は、世羅高校の教員が葬儀には参列したものの、その後、焼香に訪れていないことを指摘して、「人間としてこんなことが許されるのか。一人くらい線香をあげる人がいてもいいと思うが、ゼロということに驚いた」と慨嘆。さらに、「数十人の世羅高校の先生が完全にマインドコントロールされているのか、あるいは何かが怖くて参ることができないのか。何が怖いか。解放同盟であり、教職員組合だろう」と述べ、反「日の丸・君が代」教育運動を展開する部落解放同盟広島県連合会、広島県高校教職員組合などに矛先を向けた。
野中広務官房長官も、「石川校長を死に追いやるところまで追い込んだ先生方がどうして一人も校長の心情を分かってやろうとしなかったんだろうと思うと悲しく思う。この背景にあるものに問題を感じる」と亀井氏に同調。そのうえで、「石川校長の自殺を無にしないために勇気をもって対処したい」と法案成立への思いを新たにしていた。
産経新聞 平成11年8月3日
亀井氏や野中氏の発言自体、国旗国歌法案を成立させるためにこの事件を利用するための発言で、どこまで信じていいのか分からない。それにしても葬式には参列したというのに「線香を一本もあげていない」と指摘する、というのはどういうことだろうか。葬式に参列すれば当然線香をあげているだろう。葬式とは別にみんなが自宅を次々に訪問するべきだというのだろうか。そんなことをすれば、肉親を亡くされたばかりのご家族がどれほどお疲れになられることか。それとも広島にはそういう風習があるのであろうか。
しかもこれがネットに乗ると、例えばhttp://rkrc5w2q.dyndns.org/cache/asia/kaba.2ch.net/asia/kako/998/998619025.htmlなどには、この記事の紹介(40番)の直後の42番の投稿にすらすでに「誰一人として、葬式に行かない教員達も異常としか思えない。」と葬式にさえ行かなかったことになっている。みんな葬式には参列したんだよ!かってに勘違いしてかってに怒っているんだ。実に滑稽です。
「教師たちが赴任したばかりの石川校長を土下座させて謝らせた」という話も散見されるが、ニュースソースは「アッサヒ新聞」という反朝日系サイトの信用できない投稿です。こんなあやふやなものを信じて論を立てるのはどうかしています。
○2ch投稿の検証
後半の女子高生の書き込みはどうであろうか。この書き込みは、2chの「【もうね】カンコク大嫌い【うんざり】」というスレの514、516、518、519番である。
まず本文に2004年2月20日未明の文章として「今日帰ってきました」とあることから、2月19日に帰ってきたことになっている。翌日20日は金曜日である。疲れて帰ってきて翌日登校しなければならないはずで、おそらく学年末考査も近いはずの高校生が、深夜(2:29~2:51)に長文の書き込みをしているのである。私はその時点で不自然さを感じる。15日の日曜出発の4泊5日の修学旅行なら代休で翌日は休みだとする考え方も確かにある。しかし疲れているはずの女子高校生が深夜2時半から22分間にわたって4回に分けて投稿しているのである。それだけでおかしいと感じないだろうか。
また、2月という極寒の時期に韓国へ行くのも不自然だと思っていたら、韓国観光公社によると2005年度は3~4校あったらしい。この2003年度はSARSの影響により韓国への修学旅行が半減した年度であることから、もっと少なかったかもしれない。ちなみに平年では、ネット上に毎年スキー目的で行くところが2校。他に11月シンガポールの予定がSARSの影響で秋のシンガポールから2月韓国になった、毎年行き先を変えているその内の1回行った、等の話は発見できる。しかし2004年2月19日に日本に帰ってきた学校は見つからなかった。同じ2月でもほとんどが前半に終わっているのである。なぜなら2月中旬~3月までは、入試・学年末考査・卒業式と学校は大忙しなのである。
ついでながら、出入りの旅行業者に「土下座させられるなんてことがあるのか?」と聞いてみた。「私は聞いたことはない」「韓国は日本の修学旅行の受け入れに真剣だから、そんなことをすることはまず考えられない」「そんなところがあったら業者サイドで『あそこは行かない方がいい』という情報が回る。保護者から文句が出て業者選定してもらえないと困るから、業者はそういう情報に敏感ですよ」「スキー以外で2月に行くのは突発的なハプニングで他に予定されていた修学旅行ができなかった場合でしょうね。韓国の美しい季節からは春か秋ですから。」との至極常識的なお答えをいただいた。そうだよね、ふつう。はっきりいってそんなことをする学校があったらかなり変わっている。
以上の結果から私は、このメールはウソの可能性がかなり高いといいたい。教育現場を知っている人間から見れば、あまりにも不自然なのである。ちなみに、このメールの該当校を奈良県の智弁学園では?とするブログがあったが、智弁学園の2004年度の修学旅行は4月19日~23日と20日~24日の2団編成であり、明らかに異なる。
ちなみにこのメールの内容を認めた上でもやはり最後は日本側の教師が「謝ろう!」と指示したことになっている。やはり韓国側の問題ではないのである。
こんな話を取り上げて、「韓国に修学旅行に行ったら土下座させられる。けしからん。」などと騒ぐのは、「こんな話を待っていた」という人だけではないだろうか。
○まとめ
韓国への修学旅行をどのようなものにするか、ということは韓国とどのような関係を築くのかということと深く関係することは論を待たない。私は交流団で韓国に行ったことがある。完全に対等に握手し、笑顔を交わし、出迎えや見送りを受けた。本当に韓国が好きになった。全く通じない日本語と韓国語で、夜の東大門市場のはずれの屋台で楽しい酒を飲んだのもいい思い出である。日本に暮らす在日の友人も多くいる。中にはソウル大学へ入った人もいた。そんな私からすれば、こんな両国関係を分断するような情報が一人歩きする状況がどうしても理解できない。日本の中に存在するこのような風潮はなんとしても廃していきたいものである。
韓国修学旅行をどのような修学旅行にするのか。本当の友好のために今後の思索課題としていきたい。
(付記)
ここで投げかけを。
「韓国に修学旅行に出かけて土下座してしているあるいはしたことのある学校は、果たして本当に存在するのでしょうか?」
私は、上記2ch情報以外にネット上も現実の上でもうわささえも聞いたことがありません。
ご存じの方、お知らせ下さい。
(追記) 世羅高校駅伝優勝おめでとうございます!2006.12.25
(追記2)
約2年間にわたってこの問題に興味をお持ちの多数の皆さんに、ページを見て頂きましたが、いまだに「韓国で土下座させられた」という学校の証言者、あるいは知っている人は出てきません。よって過激に結論。
韓国の修学旅行で土下座させられた学校は存在しない!
事実が確認できれば、内容の修正にやぶさかではありません。お知らせ下さい。
「韓国修学旅行で土下座って本当?」その後をアップしました。2008.5.27
「韓国修学旅行で土下座って本当?」再びをアップしました。2009.10.19
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