アグネス=チャンがすごい
最近、アグネス=チャンの歌を聴いている。アグネス=チャンを知らない人もおられるかもしれないがデビュー曲の「草原の輝き」の「おっかの上ひなげしの花で~」という歌い出しだけは聞いたことがあるのでないだろうか。私はけっこう古いファンなのである。
そのころはアイドル全盛だった。天地真理、麻丘めぐみ、浅田美代子、森昌子、山口百恵、桜田淳子などがいた。ルックスとぶりっこが最大の売りだった時代である。歌はだんだんうまくなる人と、いつまでもうまくならない人がいた。そんなことはどうでもよかったのだろう。そんなアイドル観の時代にアグネスはトロント大学に留学したり、国際平和論文へ応募したり、ボランティア活動でアフリカへ行ったり、と「アイドルらしさ」の型をやぶった。さらには子連れでの芸能活動が論争を生んだりもした。
前作の「そこには幸せがもう生まれているから」がすばらしかった。聞く人を静かに励ましてくれるのである。病気休職が決まって落ち込んでいる友人にこのCDをあげたら、「本当にいい曲だ。元気がでる」と喜んでいた。アグネス自身がこの曲に励まされてアゴ下の腫瘍を克服したといっていた(2007/3/7の日記)が、本当にすばらしい力のある曲である。
今日、新曲の「ピースフル ワールド」を聴いた。出だしの「出来ることから 一歩踏み出せば…」は、きっとアグネスの人生の投影に違いないと思った。そして戦争や内戦に泣く人たちに思いをはせつつ、その一人の一歩が後に続く仲間を作りいつかピースフルワールドができる、という歌詞である。8月の原爆、敗戦の記念日にこういうメッセージの歌である。CDショップでは演歌の売り場においてあるらしいが、ちょっと演歌の次元を超えている。
9/25には、なんと中国の人民大会堂でコンサートをするらしい。日本の国会議事堂でコンサートってできるんだろうか。中国も変なところで開かれてるな、と妙なところで感心したが、すごいことであることは間違いない。
アグネス、応援してるよ!
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